腎・透析内科(血液透析外来を含む)
定期健診で「蛋白尿」を指摘された方から、「*¹慢性腎臓病(CKD)」「*²人工血液透析が必要」と言われた方まで、他科の医師との連携だけでなく、管理栄養士や医療相談員とも連携しながら、腎臓に心配のある患者様が気軽に相談に足を運んでいただけるような雰囲気づくりを目指しています。現在、埼友草加病院の人工血液透析室では52ベッドが稼働しており、通院と入院をあわせて常に200人を超す患者様が透析を受けていらっしゃいます。また隣接する脳健クリニックの人工血液透析室では45ベッドが稼動しており、こちらでも多くの患者様が血液透析を受けていらっしゃいます。
人工血液透析室
当院の人工血液透析室の特徴
- 埼友草加病院の透析室には、診療所時代から数えて、30年以上の歴史があり、これまでも多くの患者様とお付き合いしてきた経験の蓄積があります。
- 血液検査、心電図、X線検査だけではなく、超音波検査、CT、MRI、ABI、骨密度などの検査設備があり、合併症の予防や早期発見に努めております。
- 管理栄養士による栄養指導が定期的に受けられます。
- 埼友・医山会グループでは、透析内科以外の各診療科医師が、透析患者様の合併症予防や早期発見、初期治療に従事しております。足の創傷に対するフットケアもその一環です。
- 当グループで血液透析を受けている患者様においては、専任の担当医師が、バスキュラーアクセスを造設しております。またアクセストラブルが生じた場合はPTA(経皮的血管形成術)を含む、適切な治療を行います。
- 必要に応じて、周辺地域の関連の大学病院や基幹病院との連携を取り、総合的に、適切な治療計画を立てることをモットーとしております。
診療実績
当院における血液透析新規導入患者数
- 平成27年度・・・ 20名
- 平成26年度・・・ 25名
- 平成25年度・・・ 29名
- 平成24年度・・・ 28名
常勤の血管外科医がバスキュラーアクセスを設置後、基本的に患者様は入院いただき、必要な精査を行いつつ、血液透析の導入を行っております。
- *¹慢性腎臓病(CKD)とは
- 腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくはGFR(糸球体濾過量)60 mL/分/1.73m2 未満の腎機能低下が3 カ月以上持続するものを言います。
- *²人工血液透析とは
- 腎代替療法の1つです。具体的には、体から1分間に150~200ml程度の血液を抜き出し、余分な水分や老廃物を除去した血液を体内に戻す治療です。